現存する最高得点のプレイ動画を解析。親指231コンボから叩き出された2800万点
上手くなるには上手い人のプレイ動画を見るのがいい。
本記事では、数あるポコパンプレイ動画の中で、正当プレイによって叩き出した最高得点の動画を解析する。今後のスキルアップ計画の参考にされたし。
プレイ動画の解析を承諾してくれたのは「うただ@おやゆび姫」
2014年7月の記事でテクニックを紹介したプレイヤーで、奇妙で高速な動きをする親指のプレイ動画が大きな反響を呼んだ。⇒「前回記事」
自分のプレイが誰かの役に立てるのであれば嬉しいと動画の解析を承諾してくれた。うただ姫、ありがとう。
以下がプレイ動画である。最終スコアは2800万点。プレイ終盤のスコアの伸び方が凄まじい。
プレイヤーレベル、野菜昆虫レベルは共に120（現在のMAX）。
装着した動物はナツポコ（15歳）、ケイジクマンボ（18歳）、ピッチャーポコ（4歳）、ゼロ（143歳）。ポコンプキンを装着していない理由は持っていないから。
アイテムは「チェリーアイテムフル装備」、「スターフィーバー（以下、スタフィ）」、「フレンズパワー」。
スペシャルアイテムは「I’M A PAINTER」
解析は、2014年7月記事の1600万動画と比較する流れで進める。以下がその動画。
1600万動画のプレイヤーレベル、野菜昆虫レベルは共に100
装着した動物はふなっしー（11歳）、メリーポコブラ（8歳）、ピッチャーポコ（2歳）、ゼロ（不明）。
スペシャルアイテムが「DOUBLE RAINBOW」であること以外はアイテムの選択は2800万動画と同じである。
1600万点から2800万点ということは単純計算で1200万点のスコアアップとなるが、テクニック向上だけで1200万点もアップしたわけではない。
今と昔では、プレイヤーレベル、野菜昆虫レベル、装着動物などのプレイ条件が違い、現在のほうがボーナスや攻撃でスコアを出しやすくなっている。
といっても、現在のプレイ条件で2800万点を出すのは至難の業である。間違いなくうただ姫のポコパンテクニックの何かが大きく向上している。
そこで、今回の検証は1600万点のプレイと2800万点のプレイ内容を数学的に比較することで大きく向上したテクニックを導き出す。
下表は、プレイ動画の全アクションをトレースしたものである。
背景色が「緑色」は通常タイム、「赤色」はフィーバータイム、「黒色」はスターフィーバーを表している。
アクションの種類について、「青爆」はスーパー爆弾、「レイ」はレインボー爆弾、「Dレイ」はダブルレインボー爆弾を使ったことを表している。「青即発」はスーパー爆弾を即発させたことを表している。
なぞりの「個数」はなぞったブロックの長さを表していて、フィーバータイム中のなぞりで誘発して消えたブロックの個数は含んでいない。
青爆、レイ、Dレイ、青即発の「個数」は破壊したブロック数を表している。
まずは、戦略的な観点から説明する。
1600万動画ではプレイ序盤でスタフィを発動しているが、2800万動画では残り7秒の時点で発動している。「ギリ7スタフィ」を使うプレイスタイルに切り替えたということだ。
このプレイスタイルを使うことで、スタフィ中だけで720万点の得点を稼いでいる。
スタフィ中はなぞり3割、爆弾系アイテム7割の行動をとり、爆発系アイテムはあるもの全部爆発させるプレイスタイルは変わっていない。
ちなみに、176コンボ目のDレイでブロック37個消しに成功。この一発だけで76万点だ。
スタフィ中に使えなかったDレイは、「MAGIC SECONDS（以下、マジセコ）」突入後の200コンボ以上になってから使用している。コンボを出来るだけ積んだ状態でDレイを使い、ブロック大量破壊による高得点を狙う理想的な戦略である。
次に、数学的な観点から説明する。
まずは最終コンボ数。1600万動画では187コンボなのに対し、2800万動画では231コンボとなり44コンボも多い。
このコンボ数の差はどこにあるのかを順を追って説明する。
下表は、動物の特殊スキル、チェリーアイテム「Dレイ2個設置」、レインボーゲージ充填によってフィールドに配置されたアイテム数を表している。
タイムを除くと、1600万動画では合計19個、2800万動画では合計22個のアイテム数なので、3コンボの差となる。タイム2個はプレイ時間を4秒延長するので、概ね10コンボ追加となるだろう。
つまり、2800万動画のほうがアイテム使用で13コンボ多くなるので、テクニック向上によって増加したコンボ数は31コンボ（44コンボ － 13コンボ）となる。
では、コンボ数増加が「なぞりの長さ」に影響しているかを確認しよう。
下表は、プレイ中にブロックをなぞった長さごとの割合である。
ブロック3個または4個をなぞった割合が1600万動画では57.9%、2800万動画では59.2%となった。
2800万動画の方が割合は少し高いが、約60%が3個または4個の小なぞりになるプレイスタイルは今も昔も同じである。
なぞった長さの平均もほぼ変わらない。よって、なぞりの長さを犠牲にしてコンボ数を増加させているのではないことが分かった。
次に、青爆作成の数とコンボ数増加に関係があるかを確認する。
下表は、プレイ中になぞりで作った青爆の数である。
2800万動画の方が7個多いので、青爆を昔よりもさらにサクサク作れるようになったのかというとそうではない。
2800万動画のスペシャルアイテムは「I’M PAINTER」であり、プレイ開始から5個の青爆を連続で作っている。
また、特殊スキル「タイム」によるプレイ時間4秒延長も考慮すると、単位時間あたりに作った青爆の数は1600万動画と2800万動画ではほとんど変わりがないのだ。
ゆえに、青爆をさらにサクサク作れるようになってコンボ数が増加したのではない。
次に、なぞりの速さについて確認する。
下表は、フィーバータイム中のタイムカウント1秒間に入れたアクション回数の割合である。
（※ フィーバータイム開始直後と終了直前のタイムカウント切り替わりは計測対象外）
1600万動画ではフィーバータイムの1秒間で2回または3回のアクションが85%を占めていた。
それに対し、2800万動画では2回の割合が大幅に減り、3回～5回のアクションが83%の割合になったのである。
すなわち、うただ姫のコンボ数の増加の理由は、フィーバータイム中の秒間あたりになぞれる回数が激増したためである。
フィーバータイム中のなぞり回数を増やすには、なぞりとなぞりの間隔を一時停止時間（約0.34秒）に限りなく近づけたり、なぞりスピードを向上させたりする必要がある。
うただ姫は、このフィーバータイムにおけるなぞりを最適化する感覚を切り開いたと考えられる。そして、なぞる長さや青爆生成数などのプレイの質はそのままに、コンボ数激増を実現したのである。
【質問】
2800万点達成の気持ちを教えて下さい。
【回答】
2660万とずっと言ってて、やっとの思いで越えた矢先に2800万？！え？！という感じで全く実感沸きませんでした。
仲のよい方たちと色々情報交換を重ねてたどり着けました。ほんと私一人ではなぞるだけしかできないので、知恵を貸してくれる方がいないとここまでなってなかったと思います。
【質問】
1600万点のプレイ動画の頃から変わったと思うところを教えて下さい。
【回答】
Dレイを目押しする癖がついたところです。ミスった瞬間に分かるくらいになりました。基本的に緑青を押したら赤黄、赤黄を押したら緑青の4色消去を狙うことが多いです。赤青を打った時はだいたいミスです。
コツは、Dレイを一発目に打った二色を覚えることです。そうすればダブリ消去をしにくくする意識も自然とつきます。
あとは動き方です。1600万点台のとき、指が一つの方向に動くことに特化されていたことに気づかされたので、それからは通常タイムでは指は動いたところ付近から動けるように練習しました。連続でなぞるときに動き回ると微弱でも時間損してる気がして癖付けるように意識してます。
コツは、下方向に動いたら次は下からスタート、上へ動いたら次は上からスタートです。右から左へ、左から右へに流れるイメージです。
2800万動画「1:16」
【質問】
青爆を作った時に、即発させるときと即発させずにとっておくときがありますが、判断基準は何ですか。
【回答】
テンポというかリズムが狂いそうなときに即発が多いです。とっておくのは次のなぞりが確定してるときが多いです。今回の動画のスペシャルアイテムは「I’M A PAINTER」だったので最初に作った青はテンポを崩しそうなときのためにとっておきました。
【質問】
フィーバータイム中のなぞり方のコツを教えて下さい。
【回答】
フィーバータイムは周りを消したせいでテンポを崩しては勿体ないので、できるだけフィールド全体をよく見てなぞった後の形がどうなるかを想定するのがかなり大切です。
周りが消えることで次の場所が見つけられそうもないときはフィーバー無効化を取り入れたり、あとは消去したときに落下するブロックを引っ張って、離れた位置同士を消去するも積極的にやっていく癖があります。
【質問】
今後の目標をお願いします。
【回答】
にゃるたまに限りなく近づきたいです。いつかは越えたい存在ですが、越えるなら同じ土俵で戦いたいので早発スターで乗り越えたい存在です。また、今年は画面上の舞姫と言われるようになりたいです。
【質問】
ポコパンファンの皆さんにひと言
【回答】
皆様いつも応援ありがとうございます。これからもおやゆびと言えばうたださん！と言われるように頑張ります。
「おやゆび王国から緊急来日したプリンセス」より