片栗粉を使って指と画面の摩擦を減らし、動きを速くする
アスリートは実技をするときに体と道具の接触面に粉や潤滑剤を塗り、摩擦力を調整することがよくある。
例えば、野球のピッチャーだとロージンバック、体操の鉄棒選手だとタンマ、いずれも炭酸マグネシウムを主成分とする粉で、滑り止めとして用いる。
一方、スキーやスノーボードでは板の裏にワックスを塗り、滑走面を滑りやすくする。
ポコパンのプレイにおいて摩擦が発生する箇所は指先と画面である。この摩擦力が高いと、蛇行カーブでの指先への力の入れ具合が微妙に難しく、重要なポイントでなぞるラインを脱線してしまう場合がある。
ゆえに、指先と画面との摩擦力はなるべく低くしたほうが、脱線を抑止し、なぞる速度も高めることができる。
そこで利用するものとしてプレイヤーの中で浸透しているのが片栗粉だ。
片栗粉は、じゃがいものデンプンからできていて、揚げ物、あんかけなどの料理の名脇役として使われる材料だ。料理をする人は持っていることが多いだろう。
片栗粉を画面に少量まぶす、または、指先につけてプレイすることで、指をかなり軽快にスライドできるようになる。普段、画面フィルムを貼らずにプレイしている人は、その効果に驚くに違いない。
しかも、砂糖や油に比べて使用感にべとつきがないため、扱いが楽である。
しかし、このために片栗粉を買わなければならなかったり、粉の使用に抵抗がある人もいると思うので、代替案も紹介しておく。
指先にティッシュをくるみ、輪ゴムで固定してプレイする。これで、かなりスライドがスムーズになる。画面も汚れないため、衛生面的にも問題なしである。
しかし、輪ゴムの圧迫感や、画面が見づらくなるなどの欠点があるのと、やはりティッシュをくるまないほうが指先の感覚を使ってプレイしやすいと筆者は考える。
片栗粉とティッシュでは片栗粉に軍配が上がるだろう。使用したことがない人は一度試してみると良いだろう。