なぞり点の計算方法から見えてくる上級プレイヤーになるためのなぞり方

2016年4月18日

前回の記事で、「なぞり点」の計算方法について説明した。⇒「記事
なぞり点の例

 

その記事の最後に予告した「なぞり点の計算方法から見えてくる上級プレイヤーになるためのなぞり方」を本日掲載する。

説明してくれるのは、ポコパングループ「ポコガチ組本家」所属の「佐藤高生(愛称、たかおちゃん)」。ポコパンをデータ分析から攻略し、ポコガチ組予備組講師として数多くのプレイヤーのスキル向上に貢献している。

たかおちゃん、ありがとう。
佐藤高生プロフィール画像

 

以下、「なぞり点の計算方法から見えてくる上級プレイヤーになるためのなぞり方」である。

 

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まず、「なぞり点」の計算方法から分かることをまとめる。

以下は、前回の記事で紹介されている「なぞり点」の計算式である。
なぞり点の計算式

 

なぞり点は「長さに比例して得点が上がっていく」という単純なものではなく、3~5個なぞるよりは6個なぞる方が良く、6個よりは7個の方がもっと良く、7個よりは8個の方がほんの少し良いが、それならばいっそのこと9個以上なぞる方が良い、ということだ。

「高いスコアが欲しければ、短いなぞりじゃなく、長くなぞりなさいよ。」というポコパンからの示唆である。

ブロックを10個なぞったシーン

 

そして、なぞり点を決定するもう一つの変数に「コンボ数」がある。

コンボが上がれば上がるほどなぞり点は大きくなるので、ゲームの終盤に行けば行くほど長いなぞりをした方が良いことになるが、ゲーム終盤に長いブロック配列に恵まれることは想定し難い。

次に、なぞりを考える上で、「長さ」「コンボ数」の他にも押さえておく基本事項がある。それは「7個以上で爆弾が生成される」ということである。
7個なぞったときに爆弾が生成されるシーン

 

皆さんは、3~4個のいわゆる「小なぞり」だけで高コンボを叩き出すプレイと、コンボ数は落ちるが7個以上のいわゆる「ロング」を取って青爆を生成するプレイでは、どちらが得なのか考えをめぐらせたことはないだろうか。

これを明らかにすることで、上級プレイヤーはどうなぞるべきなのかの答えにしたいと思う。

では、『小なぞりプレイ』と『青爆生成プレイ』の2つのプレイをポコパンシミュレーターを用いて比較しよう。

ポコパンシミュレーターとは、私が開発したもので、アクション(なぞりorアイテム使用)と消去ブロック数を登録すると、野菜生成数、なぞり点、野菜攻撃点などが自動計算されるシステムで、実データとの差異を2万点以内にしてシミュレートできるものである。

シミュレーターに入力するデータを以下とする。

■プレイヤー情報
プレイヤーレベル120
野菜昆虫レベル110(パワー176)
ミュージアムボーナス4.6%

 

■装着する動物
ピッチャー、ナツポコ、クマンボ

動物衝突スコア

 

■使用するアイテム
アイテムフル装備
フレンズパワー使用
スターフィーバー使用(以下、スタフィ)
MAGIC SECONDS使用(以下、マジセコ)
フルアイテム、フレンズパワー、スターフィーバーを選択

 

 

『小なぞりプレイ』
3個なぞりを終始実施し、260コンボに到達するものとする。
ロングは一切生成しないので、なぞりによる青爆生成は0個とする。
小なぞりイメージ

 

下表は260コンボを実現するために1スパンを28手としてゲームを組み立てたものである。
小なぞりのプレイ組み立て

第2スパン…1体目の動物をフィールド下に落下させる。

第3スパン…フィーバーゲージ6メモリ目でスタフィを発動する。

スタフィ中…2体目と3体目の動物を落下させる。動物が落下させたアイテムはスタフィ中にすべて使い切り、36手とする。4体目がスタフィ中に落下するがマジセコで使用するものとする。

 

 

『青爆生成プレイ』
コンボ数は小なぞりプレイよりも大きく後退し199コンボとする。
5手に1個のペースで青爆を生成するものとする。
青爆生成プレイの組み立て

第1スパン…青爆を生成したらすぐ爆発させる。

第2、第3スパン…生成した青爆はすべて貯め込み、スタフィ中に爆破するものとする。

スタフィ後…青爆を生成したらすぐ爆発させる。

動物落下については「小なぞりプレイ」と同様とする。

 

 

上記条件をポコパンシュミレーターにセットした結果を説明する。まず、2つのプレイの特徴差は次のように現れた。

アクション内訳
小なぞりプレイと青爆作成プレイのアクション内訳

 

アイテム使用回数の内訳
小なぞりプレイと青爆作成プレイのアイテムの内訳
※Dレインボー爆弾は、チェリーアイテム『ダブルレインボー爆弾2個設置』の2個が含まれる。

 

そして、最終の結果である。2つのプレイのスコアと、モンスター狩りの結果は以下のようになった。
最終結果

 

260コンボと言ったら、普通のプレイヤーではとても叩き出すことはできないだろう。

しかし、愕然とする結果で、100コンボくらいの普通のプレイヤーでもクリアできる1200万点しか出せないのだ。

モンスターもバードラまでしか倒せず、260コンボを出した苦労は報われない。
バードラのプロフ画像

 

それに対して、青爆作成プレイでは、ハジポコにも多く掲載されている上級プレイヤーたちのお馴染みのハイスコアと、カウルまで狩れるという結果が出た。
カウルのプロフィール画像

 

以上から、上級プレイヤーのなぞり方は、7個以上のロングを狙いながら、概ね5なぞりに1個のペースで青爆を生成し、スコアも組み立てることである。

そして、なぞり点の算出方程式から、ロングは7個で寸止めする必要はなく、勢い余って9個でも10個でもなぞった方が良い。なぞる長さが1個増えることによるスコアの上昇を考えると、ロスする秒数を気にする必要はない。

しかし、余りにも長過ぎるつながりを一気に一筆なぞりするのはリスクが高過ぎるので注意が必要だ。

20個を超えるようなブロック消去の担当は青爆やDレイの仕事である。超ロングは狙わずに分割して、複数個の青爆を生成した方がアドバンテージがあるのである。
超長いブロックのつながり

 

ポコパンの上級プレイヤーになるためには、適度な青爆生成が必須。にゃる氏が、その2000万点プレイにおいて見せてくれた青爆生成数が39個であったことを思い出してほしい。

ポコパンは『青爆士』こそが制するのである。
スーバー爆弾39個